豆皿と醤油

お刺身やお寿司を食べる時の豆皿に注ぐお醤油。

入れ過ぎたり、食べ終わった後で残った醤油を見ると罪悪感、というかばつが悪い気持ちになります。

それはきっと、向田邦子さんのエッセイの影響。

子供の頃、お醤油が小皿に残ってしまうと、お父さんに怒られて次に使うために取っておかれた、

というお話。その頃の当然の価値観だったのでしょう。

お醤油が残ってしまうと、親に怒られる子供の頃の居心地の悪い気持ちが私の中にも広がって、

落ち着かなくなります。

向田邦子さんのエッセイは手元にあるのですが、このお話は見つからず。

なので分からないのですが、どんな豆皿だったかと想像します。

白磁に藍の絵付けでしょうか。そうでなかったらろくろ跡がある青磁を思わせる

こんな豆皿だったかもしれません。

こいずみみゆきさんの豆皿(三寸皿)は、比較的小振りでお醤油の量も丁度いい具合に入ります。

素朴な木のテーブルに置いても、この豆皿ならたしかな存在感が。

向田邦子さんの文章を読むと、少しピンと背筋が伸びるような、自分の振る舞いを確認するような

気持ちになります。

なぜかこいずみみゆきさんの器をみると、こんなことを思い出します。

 


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